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23/04/21

オカムラ、超高層仕様自動倉庫をサンコーインダストリーの新センターに納入

 オカムラ(本社・横浜市、中村雅行社長)はこのほど、固定金具などを手掛ける専門商社サンコーインダストリーが新設した物流センターに、超高層仕様自動倉庫「ロータリーラックH」を納入した。高さ14メートルの国内最大級の設備で、限られた庫内スペースを有効活用しつつ、入庫から保管、仕分け作業を自動化する。
 

高さ14メートルの超高層仕様自動倉庫「ロータリーラックH」

 

 今年新設の「東大阪物流センター5号館」に、7基設置した。自動倉庫は全高14メートル、全長16・8メートル。棚段数は46段で、保管数は2万6496ロケーション(ケース)。1時間当たり2210コンテナの入出庫作業ができる。
 センター上部の空間を有効活用することで、自動倉庫の設置面積を小さくしつつ、扱えるアイテム数を増加させたのが特徴。2万6496ロケーションを平置き棚で保管する場合、約1650平方メートルの床面積が必要なのに対し、ロータリーラックHを導入したことで、約330平方メートルと5分の1に収めた。
 またピッキング作業者の生産性向上と業務負担軽減も図れる。サンコーインダストリーは、当日出荷オーダーの締め切り時間を午後5時半としているが、運送会社が集荷に来る午後7時に間に合わず、荷待ちが発生していた。自動倉庫導入後はピッキング作業の生産性が2倍となり、オーダー時間を変更することなく、荷待ち時間の削減につなげた。
 自動倉庫は、ピッキング作業者の手元に商品が運ばれるため、入出庫作業時に商品を探して歩き回ることや、重い荷物を運ぶ必要もなくなった。
 ロータリーラックHは各段が独立して水平旋回する独自機構により、保管から仕分けまで多目的に活用可能な高速入出庫タイプの自動倉庫。さまざまな業種・業態の製造現場、物流現場で、自動化・省人化・省スペース化を実現できる。