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23/04/19

JR貨物・22年度、コンテナ0・8%減 コロナや大雨が影響

 JR貨物(本社・東京、犬飼新社長)の2022年度のコンテナ輸送実績(速報値)は前年度比0・8%減の1833万1000トン。コロナ禍や、原材料費高騰に伴う物価上昇による消費の低迷、昨年8月の大雨による輸送障害などの影響を受け、減少した。19年度との比較では約1割減だった。
 品目別では、紙・パルプが需要減に伴う生産減少で同4・4%減。エコ関連物資は建設発生土輸送がなかったため同14・9%減。半面、積み合わせ貨物はブロックトレインの増発もあり2・7%増。自動車部品、家電・情報機器は、半導体不足と海外からの部品調達困難が緩和傾向にあり、それぞれ同6・9%増、同11・2%増と伸びた。
 車扱いは同1・6%増の827万8000トン。コロナ禍に伴う行動制限の緩和でガソリンを中心に石油の荷動きが良かった。
 今年3月単月では、コンテナが前年同月比1・1%増、車扱いが同1・7%減。コンテナは自動車部品、積み合わせ貨物、農産品・青果物が好調だった。