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23/04/14

センコーGHD×JR貨物、災害時の安定輸送に向け共同で499トン船を保有

 

船舶を共同保有し、安定輸送につなげる(写真は外観イメージ)

 

 センコーグループホールディングス(本社・東京、福田泰久社長)とJR貨物(同・同、犬飼新社長)は2024年春、共同で499トン型貨物船を保有する。通常はセンコーグループが活用し、災害時には鉄道の代行輸送にも投入する。頻発する自然災害に備えて、安定的な輸送を共同で構築する。
 

災害時に鉄道コンテナを積載(写真はイメージ)

 

 このほど新造船を共同で発注した。新造船は長さ70メートル、幅12・5メートル、深さ7メートル。総トン数は499トンで、日本の貨物輸送で主要な船型。積載容積は2476平方メートルで、12フィートコンテナ換算で80個が積載可能。搭載貨物はコンテナや一般雑貨、バラ貨物など。保有比率は、センコーグループが70%、JR貨物が30%。
 通常、センコーグループのセンコー海運が運航する。自然災害が発生し、鉄道ネットワークに被害が生じた場合この船を投入し、各利用運送事業者から引き受けた荷物を輸送する。不通区間を船舶で輸送することで、サービスを継続し、顧客に安定的な輸送サービスを提供する。