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23/04/14

ヤザキ、ドラレコ一体型の新デジタコ「YDX-8」を発売

 矢崎エナジーシステム(本社・東京、矢﨑航社長)は5月29日、ドライブレコーダー一体型のデジタルタコグラフ「YDX-8」を発売する。基本的なデジタコ機能に加え、最大10カメラ接続の映像記録機能やAI(人工知能)を利用した画像認識機能で、利用者の危険運転防止をサポートし、安全管理を支援する。
 

「YDX-8」は、利便性向上に加え、画像解析など安全管理機能も強化した

 

 YDX-8は、従来の矢﨑デジタコの機能を継承。利用者の条件に合わせてSDカード、LTE通信、無線LANから運用方式を車両単位で選択可能。
 カメラは前方に240万画素のメインカメラ1台に、オプションで120万画素のデジタルカメラが最大4台と30万画素のアナログカメラが最大5台まで搭載可能。高画質の映像記録を行う。従来の車間・車線認識や制限速度などの道路上の路面標識の画像認識に加え、信号機検知や運転中の通話検知機能を新たに実装した。これまで把握できなかったドライバーの運転中の危険挙動を把握できるようになり、適切な指導につなげられる。
 自律航法対応のGPSモジュールを搭載し、車両位置情報の精度を向上。事務所への位置情報送信は5分を基本とし、有料オプション機能を使えば、1分ごとに送ることもできる。また、衝突防止補助機器など外部機器との連携も容易にした。
 

「ESTRA-Web2」は利用者に合わせてダッシュボードのカスタムが可能

 

 また同日、クラウド型の運行管理システムを「ESTRA-Web2」に刷新。デジタコ・ドラレコを通じて集めたデータは、ログインIDとパスワード入力で、パソコンやタブレットなどを使い閲覧可能となる。ダッシュボードはカスタム設定可能で、ユーザーがよく見るデータや機能を使いやすいレイアウトで配置が可能。
 各種帳票出力や運行解析、動態管理などは従来通り。新たに、利用者の組織に合わせて階層別にデータ閲覧を可能にしたり、運航データの検索機能の強化も図った。
 YDX-8の基本価格は、本体が21万円(税別)、メインカメラが3万5000円(税別)、その他オプションや取り付け費用は別途必要。また1台当たりの月額利用料はLTE通信で、2600円(税別)。