- 物流企業
23/04/14
ヤマト運輸、国際規格に基づく温室効果ガス排出量可視化ツールを開発
ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)は10月の完成を目指し、国際規格に基づいた温室効果ガス排出量可視化ツールを開発する。3月20日に発行された、物流領域での温室効果ガス排出量算定基準の国際規格「ISO14083:2023」に基づくツール。正確な排出量測定を通じ、顧客のサプライチェーン(供給網)全体の可視化も行い、温室効果ガス排出削減と物流改善を同時に行い環境負荷の少ないサプライチェーンの構築につなげる。
この国際規格は、トラックだけでなく航空・海上輸送やターミナルも含めて算定するのが特徴で、法人企業が物流領域などで間接的に排出する温室効果ガスを正確に測定する。サプライチェーンがグローバル化する中で、共通基準となる規格の必要性が高まり生まれたもの。ヤマト運輸は欧州最大手の宅配ネットワークを持つDPDグループなどと共に、基準策定にも参画してきた。発行した規格に即して、より実態に即した国際的にも通じる可視化ツールの開発を進める。