• 物流機器メーカー

23/04/05

EV開発のGLM、23年7月にも商用車向けサブバッテリーを量産開始

 電気自動車(EV)開発を行うGLM(本社・京都市、宮下祐一代表取締役)はこのほど、商用車向けサブバッテリーのプロトタイプ(試作品)を開発した。主に大型トラックでの使用を想定。待機中のアイドリング解消につなげる。2023年7月にも量産を開始する。

開発した大容量サブバッテリーの試作品

 サブバッテリーはエンジン停止中に車内で冷暖房を長時間使用するのに役立つ。バッテリー容量は2450ワット時。夜間のクーラー約12時間、400ワットの電気ヒーター約6時間、45ワットの電気毛布約40時間の稼働が見込めるという。都市部を中心に問題となっているトラック待機中のアイドリングを減らすとともに、燃料費の削減にも寄与する。
 同社によれば、車両待機中のアイドリングによる燃料消費は年間約30万~50万円。燃料価格が高騰する中、運送会社はコストダウンが図れる。サブバッテリーは走行中に充電し、約4時間の走行で80%の充電が可能だ。バッテリーはユアサM&Bからの供給。安全に対する信頼性を確保した。
 同社はEVスポーツカーの量産をはじめとしたEV開発で培った知見と技術を強みに、商用車向けサブバッテリーの開発を進める。プロトタイプを基に改良や製品化に取り組み、販売や取り付け・メンテナンスの体制を構築した上で、今年7月の量産開始を目指す。