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23/04/04

NTTロジスコ、回収レンタル機器のAI検品をバージョンアップ

 NTTロジスコ(本社・東京、中江康二社長)は、AI(人工知能)画像認識技術を活用した検品範囲を拡大する。バーコードのない商品も、マスタ画像などとの比較で商品を分類できるようにし、生産性向上と品質向上につなげる。


 AI画像認識技術を活用した検品は、撤去・回収したレンタル通信機器の再生品セット化作業で利用している。従来は、バーコードのついているレンタル通信機器本体と電源アダプターが正しい組み合わせとなっているかだけで使用されてきたが、技術の高度化でバーコードの付いていない台座の識別検品でも活用できるようになった。
 台座の形状を事前に画像として保存。回収された台座の外形や部分的な特徴点など複数のポイントをAIがマスタ画像と比較し検品する。判定結果精度は100パーセントで、目視検品と比較して1人当たりの生産性が約15%向上した。
 従来はパッケージソフトなどを活用し、詳細な設定が必要だったが、基礎技術を組み合わせて新たに自社開発で識別エンジンを構築した。

検品の様子