• 行政・業界団体

23/03/30

NEXCO3社、25年度末までにEV急速充電器を計1100口に

マルチコネクトタイプ(6口)EV急速充電器(浜松SA下り線)

 東日本高速道路(=NEXCO東日本、本社・東京、由木文彦社長)、中日本高速道路(=NEXCO中日本、同・名古屋市、小室俊二社長兼CEO)、西日本高速道路(=NEXCO西日本、同・大阪市、前川秀和社長)は2025年度末までに、高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)のEV(電気自動車)・PHEV(プラグインハイブリッド車)向け急速充電器を合計約1100口にする。電動車の普及加速を見据え、整備計画を見直した。20年度からの5年間で約2・7倍となる大幅な増設を目指す。
 共同事業者のe-Mobility Powerと共に、EV急速充電器の高出力化・複数口化に取り組む。これまでも2台同時の充電が可能な急速充電器などの整備に注力してきた。22年度からは特に利用の多いSA・PAで、さらに充電口数の多いマルチコネクトタイプ(6口)の急速充電器の整備を進めている。

 20年度までの整備口数は402口。21年度は27口、さらに22年度は82口増やし、511口まで整備してきた。23年度は、新設・機器更新で前年度比155口増の666口体制とする計画。さらに25年度末までに、合計約1100口を目指し増設していく方針だ。
 「電動車について遅くとも30年までにガソリン車並みの経済性・利便性を実現する」との政府方針を受け、EV急速充電器を急ピッチで整備する。さらに、NEXCO3社はETC搭載EVの優遇措置を検討。充電のためにいったん高速道路を降りた場合も、指定時間内の再流入で追加料金を求めない課金・決済システムを24年度から順次導入する。

2台同時充電が可能な急速充電器