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23/03/30

ネクストロジ、自動荷役技術の社会実装へ加速

 ネクストロジスティクスジャパン(=NLJ、本社・東京、梅村幸生社長)は、自動運転フォークリフトと自律走行搬送ロボットを連携させた自動荷役技術の社会実装に向けた取り組みを加速する。このほど行った実証実験で、自動運転フォークと自律走行搬送ロボを用いたトラックへの荷積み・荷降ろしと、荷姿の標準化を検証。自動荷役技術が一定の条件下で、社会実装可能なレベルであることを確認した。
 実証実験は、経済産業省から2022年度の「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業」の実施団体に選定されたことを受け、物流結節点で行う作業の自動化に向け、自動荷役の実装に向けた課題抽出と解決を目的としたもの。
 自動運転フォークと自律走行搬送ロボの連携については、ダブル連結トラックを含む複数種類の車両での荷役、車両の両側からの同時荷役、同一荷室内における異種混載パレットの荷役で実装できる段階にあることを確認した。
 荷姿の標準化に向けては、NLJの取扱荷物実績に基づき、パレットの種類と高さの要件を解析し、選定した9パターンのパレット活用による効率化を検証。国土交通省の統計を基にNLJが算出した業界平均値39%を大きく上回る最大84・4%の積載効率を実現し、荷姿の標準化による効率性向上の効果を得た。
 今後は、車両情報や荷物情報と連携したシステム環境の構築に加え、業界全体に対し荷姿の標準化を働き掛けていく方針だ。

自動運転フォーク、自律走行搬送ロボの連携イメージ