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23/03/29

ローソン、来年3月までに全店舗の冷蔵・定温配送を1日2回に

 コンビニ大手のローソン(本社・東京、竹増貞信社長)は今年12月から来年3月にかけて、弁当や麺類、総菜、サンドイッチといった冷蔵・定温商品の店舗向け配送回数を1日2回に切り替える。約7割の店舗向けに1日3回行っている配送を、深夜と早朝の2回に集約することで、配送ドライバーに関わる2024年4月施行の働き方改革関連法への対応や、二酸化炭素排出量の削減、コスト抑制につなげる。
 ローソンは、商品管理の温度帯によって店舗への供給頻度を分け、弁当や麺類、総菜、サンドイッチなどの冷蔵(5度前後)・定温(20度前後)商品は一部エリアを除き1日3回体制で、スナック菓子やカップ麺、日用品といった常温商品と冷凍商品は週5回体制で配送を行っている。
 

ローソン店舗向けの冷蔵・定温商品配送風景

 既に05年から18年にかけ、商品の製造・配送の効率化を目的に、一部エリアでは段階的に冷蔵・定温商品の配送を1日2回に変更。半面、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5大都市圏周辺を含む全国約7割の店舗では、深夜、朝、午後の3回の配送となっており、これらを来年3月までに順次2回の配送に切り替える。今回の取り組みにより、店舗配送の効率化を図るほか、配送に関わる二酸化炭素排出量のうち約8%分を削減できると見込む。
 ローソンは21年からAIによる配送ルートの最適化に取り組んでおり、現在は対象エリアを東北、関東、中部、近畿、中・四国に拡大。22年からは全国に約100カ所ある配送拠点の再編を進め、効率を高める取り組みを推進している。
 今後は、常温商品や冷凍商品の配送についても効率化を進め、さらなる環境負荷軽減と安定的な供給体制の強化に取り組んでいく考えだ。