- 物流企業
23/03/28
セイノーHD、エアロネクストなどと佐那河内村でドローン配送実証
セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は3月24日、エアロネクストらと共に、徳島県佐那河内村で、中山間地域でのドローン配送実験を行った。買い物難民の課題解消に向けた取り組みで、軽作物や弁当などを届けた。
実験は福祉・農業・買い物代行の3つのサービスの社会実装に向け、住民の理解度向上と地域課題の洗い出しをすることが目的。物流専用ドローン「AirTruck」を使用し、先端技術を活用した運航管理システムで機体を制御した。発着地にはドローンデポと呼ばれる配送拠点と、ドローンスタンドと呼ばれる機体の離発着スペースを仮設した。
農業分野での輸作物輸送では、地元・佐那河内村産のシイタケを嵯峨老人憩の家から佐那河内村役場までの片道約1・6キロメートルを配送。ドローンと車によるリレー配送により、佐那河内村役場のJA(農業協同組合)まで届けた。
また福祉分野では弁当配食サービスを想定し、ドローンで2人分の弁当とお茶の配送も実施。シイタケを運び終わったドローンに弁当とお茶を積み込み、佐那河内村役場から佐那河内村保健センターまで片道1・8キロメートルを配送した。
買い物代行サービスについては、ドローンに2人分の弁当とお茶を載せ、佐那河内村役場から桜集会所までの片道4・1キロメートルを飛行し、弁当とお茶が地元の住民に手渡された。
セイノーHDなどは、今回の実証実験で明確になった課題を洗い出し、医薬品輸送やフードデリバリーの配達代行、共同配送や貨客混載なども組み込み、地域コミュニティ活性化を目指した取り組みを進めていく考え。