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23/03/23

和歌山市、JR西や日通と連携し京都へ鮮魚のスピード配送を実験

 和歌山市は3月24日、京都の飲食店に市内で水揚げされた鮮魚の当日配送実験を実施する。県外の飲食店との取り引き機会を増やし、和歌山の魅力アップにつなげる。
 水揚げから飲食店への配送までの時間を、従来の45時間から24時間に短縮する。午後3時に水揚げされた魚を、翌日午前3時半開始のセリに出品。従来は宅配便を使い翌日午前中配送していた魚を、和歌山駅午前9時50分発の特急「くろしお12号」に載せて輸送する。鉄道を使えば、京都駅には午前11時17分に到着。午後3時までに配送先に届けることが可能となる。
 トラックドライバーの労働時間規制が行われ、長距離輸送力が減退する「2024年問題」で、和歌山の食材を県外の飲食店に提供することが困難になっている。市場の仲卸事業者が、和歌山市に相談したのを機に、JR西日本グループと日本通運に声掛け。3者で協力し、京都の飲食店に、鮮魚を輸送する実証実験につながった。

鉄道を使って21時間の輸送時間短縮につなげる