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23/03/20

豊田自動織機、国交省から排出ガス試験不正で再発防止の指示を受ける

 国土交通省は17日、豊田自動織機から、フォークリフトなどの産業機械用エンジン4機種の型式指定申請時に不適切行為があったと報告を受けた。このうち、2機種は排ガス基準を満たしていなかった。同省は事実関係の調査と再発防止策を検討し、速やかに報告するよう指示した。
 問題の可能性が発覚したのは2020年後半。米国向けガソリンエンジンの21年用年次認証申請を行った際、環境当局からのデータ確認や問い合わせに対応したのがきっかけ。環境当局の対応の中で申請済みデータにも懸念を持ち、翌年、自主的に外部弁護士による調査を開始した。22年には調査範囲を、国内のガソリンエンジン、ディーゼルエンジンに拡大。今年3月に排ガス認証の問題を確認し、対象エンジン搭載フォークリフトの出荷停止を決めた。
 国交省が受けた報告によると、部品の製造ばらつきの影響を調べるため、劣化耐久試験の途中で行う排ガス試験のうち、1回をエンジン部品を交換して行っていた。劣化耐久試験も一部の試験結果を異常値とし、同性能の別エンジンの排ガス測定結果と差し替えていた。
 また劣化耐久試験の結果を踏まえ、燃料噴射装置を改良。改良後も同試験をやり直さず、推定値を試験結果とし、ディーゼルエンジン2機種で排ガス基準を満たしていなかった。一部の排ガス試験で規定のエンジン運転条件の成立が困難だったことから、本来設備側で設定を行うところ、エンジン側の制御ソフトの一部も変更していた。
 報告を受け、国交省は「自動車ユーザーの信頼を損ない、自動車認証制度の根幹を揺るがす行為で、極めて遺憾」と表明。豊田自動織機に対し、過去のエンジンを含めた事案の全容解明と再発防止策策定を指示するとともに、リコールの必要なものは速やかに実施し、ユーザーへの丁寧な説明や対応に努めることを命じた。