- 物流機器メーカー
23/03/09
いすゞ、小型・中型をフルモデルチェンジ、小型ではBEVも発売
いすゞ自動車(本社・横浜市、片山正則社長)は今年、小型トラック「エルフ」と中型トラック「フォワード」をフルモデルチェンジする。安全装備の拡充や内外装を一新。ドライバーの労働環境改善や、交通事故死者数削減に貢献する。エルフは3月7日発売し、バッテリー型EV(BEV)もラインアップ。フォワードは夏頃の販売開始を予定している。
新型エルフは快適性、安全性を追求。標準キャブは上方・前方・側方のスペースを拡大した。運転の快適性を高めるためステアリングの小径化やペダル位置の最適化も進めた。メーターパネルには、安全支援装置の作動状況などを表示し視認性を高めた。
新型トランスミッションの開発で、エンジンからさらなる二酸化炭素(CO2)削減を進める。AMT(機械式自動変速機)として9速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を開発。9速に多段化し、エンジンの回転数上昇を抑制。運転疲労軽減を実現するとともに、誰でも省燃費運転がしやすくなった。
安全設備では、ステレオカメラの性能を向上。近距離ミリ波レーダーやドライバーステータスモニターを追加し、衝突被害軽減ブレーキや車間距離維持装置など安全支援機能を新規追加。また、突発的な病気などで運転が困難になった時に車両を緊急停止するシステムも搭載した。テレマティクスサービス「MIMAMORI」やコネクテッドサービス「PREISM」にも対応。顧客の安全・安心をサポートする。
BEVもラインアップ。いすゞの共通商品開発基盤を用い、標準キャブの車両総重量3・5トン未満からワイドキャブの車両総重量7・5トン車まで幅広く対応。車両の操作やレイアウトもディーゼル車と可能な限り共通化し、ストレスなくBEVを導入できるようになった。また24年度中にウォークスルーバンなどの展開も予定している。
新型エルフの価格は、標準的な仕様で、東京地区希望小売価格が648万1200円(税込み)。