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23/03/07

秩父市、山間地域の買い物支援で貨客混載を活用した仕組みを実験

 埼玉県秩父市は3月3日、山間部の大滝地域で貨客混載を活用した買い物支援の実証実験を行った。小売店の減少や高齢化が進む大滝地域で、日常の買い物を支援する体制の整備を目指す。
 住民はスーパーマーケットベルクの秩父影森店にネットスーパを通じて、商品を注文。店から西武秩父駅までヤマト運輸が配送。西部観光バスの路線区間である西武秩父駅~大滝温泉遊湯館までを貨客混載で輸送。その後アズコムデータセキュリティが荷物を引き取り、個人宅へ配送した。配送には、ゼンリンのゼンリン住宅地図を活用したナビゲーションアプリでルートを作成する。

ヤマト運輸の従業員が西部観光バスに荷物を積み込む

 前年度の実験で課題として残っていた荷物引き継ぎ時の作業を、調整。大滝地域の住民は、普段使えないネットスーパーを使った買い物を体験してもらった。
 今後、実証実験の成果を踏まえ事業化に向けた課題を整理する。買い物支援サービスのオペレーションやコスト面での課題を洗い出し、もう一つの取り組みである共同配送サービスとも連携した物流モデルの実装を目指す。