- 物流企業
23/03/01
エアロネクスト、八丈島でドローン配送を実証
エアロネクスト(本社・東京、田路圭輔CEO)は2月5日~9日、ドローン配送実験を東京都の八丈島で実施した。東京都および八丈島、デリバリー大手「出前館」と連携。配送の担い手不足が深刻化する島しょ部で、将来的な無人自動航行も見込めるドローンによる配送サービスを実証した。
高齢の島民らに食品や日用品を届けるデリバリーサービス試行の一環。期間中、テスト飛行を含む11回の飛行実験を行った。交通が不便な島内エリアの買い物支援を想定し、2カ所のドローン配送先を設定。商業店舗に近い八丈プラザ公園から、注文商品を載せた物流専用ドローン「AirTruck」を飛ばした。
エアロネクストがセイノーホールディングスと開発した「新スマート物流」のプラットフォームと出前館アプリを連携。配送スタッフが注文商品を受け取り、ドローン離陸地点の八丈プラザ公園まで陸送してドローンにセットした。
着陸地点の中之郷運動場までの片道約9・6キロメートルは約22分、リードパークリゾート八丈島までの片道7・9キロメートルは約19分で飛行。中之郷運動場で商品を受け取った注文者は「届くころには冷めているのかなと思ったが、温かく美味しかった」と話していた。
東京都と八丈島は昨年12月から、自動車を運転できなくなった島内の高齢者らを対象に、配達代行のデリバリーサービスを試行してきた。さらに将来的な配送の担い手不足を見据え、中長期的な新しい配送手段としてドローンの投入を図る。