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23/02/22

国交省、飛行レベル4のドローン配送実証事業で参加企業などを募集

 有人地帯で人が目視せずにドローンを飛ばし、ラストワンマイル配送を行う技術の実用化に向け、国土交通省は2月21日から、実証事業に参加する企業などの募集を始めた。レベル4飛行でのドローン物流や、離発着前後の配送を自動配送ロボットが行う際に必要な課題などを検証する。
 民間企業、業界団体、大学や研究機関、地方公共団体が応募できる。実験は6月から開始し、来年1月末までに完了見込みであることが条件。複数の関係者が集まる協議会の事務費や、実証事業の調査費・実施費用に対し、国が補助金を出す。具体的には、飛行レベル4に対応したドローン物流の実証事業、自動配送ロボットと連携したラストワンマイル実証事業などに、1件当たり最大1000万円を補助する。
 ドローンを巡っては、2022年12月施行の改正航空法により、住宅地や市街地といった有人地帯で、操縦者の目視なしでも機体を自動で飛ばすことが可能になった。過疎地での物流網維持が課題となる中、国交省はドローン配送を主要な施策と位置付けており、実証事業を通じ、活用に向けた課題、サービスを継続する上で必要なポイントなどを検証する考え。
 実証事業の募集締め切りは4月28日午後5時。募集に当たり、国交省は3月28日、ビデオ会議システム「チームズ」を使ってオンライン説明会を開催する。時間は午前11時~11時半。締め切りは3月27日正午。
 問い合わせ先は国交省総合政策局物流政策課、電話03(5253)8799。