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23/02/20

セイノーHD、エアロネクストなど5社、鹿児島の日置・指宿でドローン配送実証

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)とエアロネクスト(同・東京、田路圭輔CEO)など5社は2月、鹿児島県の日置市と指宿市で、ドローン配送の実証実験を実施した。ドローン配送と陸送を融合した「新スマート物流」の一環。指宿市の実証ではJR九州の列車を用いた貨客混載輸送も組み合わせた。「買い物難民」などの地域課題解決に向けた効果の他、地産品の納品フローを検証した。

 日置市では2月14日、買い物が困難な地域住民の買い物代行サービスとドローン配送を実証した。注文に沿って、市内のスーパーマーケットで食品の買い物を代行。約2・4キログラムの食品セットをドローンに積み、注文者の地域までの片道約4・4キロメートルを約10分で届けた。

エアロネクストが開発した物流専用ドローンで配送(日置市高山地区で)

 

 指宿市では2月16日、ドローンを活用した地産品の流通経路を実証した。道の駅・山川港活(い)お海道で特産のサクラダイを集荷し、JR山川駅そばの着陸地点までドローンで運んだ。旅客列車と新幹線を活用した貨客混載で博多駅に輸送し、飲食店に即日納品した。

山川駅からJR在来線で鹿児島中央駅へ。鹿児島中央駅からは九州新幹線で博多駅まで輸送した。カンパチはドローンの積載サイズを超えたため、道の駅ー山川駅間は陸送

 

 鹿児島県の「地域課題解決型ドローン実証実験補助金」の対象事業。プロジェクトの全体企画・統括は、スタートアップ企業への投資・支援を手掛けるチェンジ鹿児島。ドローン運航やルート選定などは、エアロネクスト子会社のNEXT DELIVERYの他、KDDIスマートドローンが担った。