• 物流企業

23/02/16

鴻池運輸、海技研の災害時物資輸送実動演習に協力

 鴻池運輸(本社・大阪市、鴻池忠彦会長兼社長)は2月14日、海上技術安全研究所(=海技研)が実施した「災害時の支援物資輸送に係る実動演習」に協力。同社の真庭配送センター(岡山県真庭市)を支援物資集約拠点として、鵜来島(高知県宿毛市)にある避難所向けの物資供給でトラック輸送を担当した。
 同演習は、支援物資輸送の課題の一つである関係者間のスムーズな情報共有のため、海技研が開発した情報プラットフォーム(基盤)「緊急支援物資輸送システム」で解析された輸送経路に沿い、孤立地域(離島)へ支援物資を届けるもの。
 鴻池運輸は、支援物資集約拠点を開設した真庭配送センターから、広域物資輸送拠点である高知県宿毛市の総合運動公園と海上輸送拠点の宿毛渡船船着き場までのトラック輸送を担当。ストレッチフィルムでパレットに固定した支援物資をトラックに積み込んで運んだ。
 宿毛市の総合運動公園に届いた物資は、地域内輸送拠点である同市の旧松田川小学校体育館を経由し、宿毛渡船船着き場から高知県が手配した渡船で、避難所の鵜来島離島センターへ輸送。宿毛渡船船着き場に届いた物資も、県が手配した渡船で鵜来島離島センターに供給された。
 鴻池運輸は「今回の演習を通じて、新たな課題認識や知見の習得を図りさらなる体制整備につなげ、引き続き、地域社会からの安全確保要請や地域社会の災害対策・緊急支援対応に積極的に貢献したい」としている。

真庭配送センターを出発する支援物資を積んだ鴻池運輸のトラック

支援物資をストレッチフィルムでパレットに固定