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23/02/08

ロジクトロン、荒川で大型ドローン物流実証

 ドローンによる物資輸送などを手掛けるロジクトロン(本社・東京、野間智行社長)は1月20日、東京都の荒川下流域で、大型ドローンの物流実証実験を行った。最大積載量55キログラムの大型運搬用ドローンを活用。55分間で約250メートルの渡河ルートを9往復し、計230キログラムの物資をピストン輸送した。

緊急支援物資の運搬を想定し、大型ドローンによる物流を実証。飛行時の騒音計測なども行った

 災害発生時の緊急支援物資の運搬を想定し、大型ドローンの運搬能力・騒音などについて実証したもの。途中2回のバッテリー交換を行いながら、レトルト食品やカップ麺などの非常食390点と水68リットルを運搬した。また、1回あたりの運搬で最も重い水(50キログラム)を積んだ飛行時の騒音を計測。高度15メートルの機体直下で110デシベル(自動車のクラクション程度)、同25メートル地点で80デシベル(走行中の電車内程度)を記録した。
 ロジクトロンが所有するドローン「XYZ55」は国内最大級の運搬能力で、これまでも林業や土木・建築現場での荷上げなどを手掛けてきた。ロジクトロンによると、2台のプロポ(コントローラー・送信機)を切り替えて運用でき、離陸地点・荷降ろし地点それぞれでオペレーターが目視しながら精密な操縦ができるという。
 今回の実証実験は、国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所が主催。荒川の河川上空を活用したドローン物流の活性化に向け、想定できる最大サイズの機体での運搬能力や騒音などを確認した。