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23/02/02

東運ウェアハウス、冷蔵倉庫新設し都内飲食店に配送

 東運ウェアハウス(本社・東京、遠藤文社長)は1月から、酒蔵やワイナリーなどのサプライヤーから商品を預かり、都心の近隣飲食店に原則50分以内に届ける事業を始めた。飲食店の在庫を最小限に抑えるサービスで他社との差別化を図り、3年後に1億円の売り上げを見込む。
 新事業に合わせ、同社は本社倉庫内に冷蔵機能を備えた「アーバンロジスティクスセンター」を新設。延べ床面積314平方メートルの冷蔵倉庫で、温度帯は3~5度。1升瓶が6本入るケースを約25ケース保管可能なパレットを、約200パレット保管できる。利用料は1ケース当たり1日12円。約18ケース入るカゴ台車は1台当たり月額1万円。日本酒、クラフトビール、チーズ、野菜などを保管する。

新事業を都市型倉庫・物流業のモデルケースとしたい考え(写真は新設した冷蔵倉庫)

 新倉庫は半径5キロメートル圏に、飲食店が集まる港区、中央区、千代田区、渋谷区、品川区があり、サプライヤーからの買い付け拠点として利用してもらう。今後は、近隣の羽田空港から航空便で出荷するといった活用も想定していく。
 新型コロナウイルスの感染拡大以降、飲食店は厳しい経営環境にあり、東運ウェアハウスは新事業を通じ、顧客の適正在庫を支援する。