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23/02/01

セイノーHD、再配達削減へShopifyでも置き配

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は1月30日、アプリ開発会社and.dと連携し、EC(電子商取引)プラットフォーム「Shopify」で、「カンガルー置き配便 by LOCCO」を設定できるようにした。置き配の普及で再配達を削減するのが目的。まずは都内の出荷分から扱う。今年春をめどに、全国でサービスを拡大する。

「配送料カスタム.amp」の配送料金設定画面。カンガルー置き配便の配達対象地域の場合、置き配が選べる

 and.dが提供するShopifyアプリ「配送料カスタム.amp」と連携する。同アプリは、配送地域・配送方法・重量・商品点数などの条件に応じ、自由に配送料金を設定できる。Shopifyの標準機能では対応していない配送料金のカスタマイズもできるのが特徴で、利用者はカンガルー置き配便を選択することにより、配送料が割安になる場合もあるという。
 カンガルー置き配便は、セイノーグループの都市間輸送と、グループ会社のLOCCOが提供するシェアワーカーなどによるラストワンマイル配送を組み合わせたサービス。届け方を「置き配」に限定とすることで、配送員の負担軽減と配送コスト削減を両立する。
 EC市場の拡大が続く半面、物流の現場では再配達が大きな課題となっている。両社は置き配をより利用しやすい仕組みを構築し、サービスの向上や持続可能な物流の実現などにつなげる。