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23/02/01

東洋メビウス、埼玉県熊谷市に「熊谷物流センター」を稼働へ

新センターは環境にも配慮した次世代倉庫のモデルケースと位置付ける

 東洋メビウス(本社・東京、篠山健司社長)は4月にも、埼玉県熊谷市に「熊谷物流センター」を稼働する。飲料容器を扱い、生産拠点と納品先をつなぐハブ倉庫として活用する。高密度保管システムやトラック予約受付システムを導入し、物流の生産性向上を図る。
 所在地は熊谷市妻沼西2。親会社の東洋製罐グループホールディングスが妻沼西部工業団地に取得した、約9万2500平方メートルの敷地の一画に、総延べ床面積約2万2000平方メートルの倉庫を建設する。2月末の完成を見込む。
 新センターのある埼玉県北部近隣には、酒類 ・清涼飲料の充てん工場が多く立地している。東洋メビウスは新センターを生産拠点と納品先をつなぐ中核拠点と位置付け、これまで培ったノウハウを活用し、安全と品質の高い物流を展開する。

自動化で生産性向上

 新センターは3階建ての平置き倉庫棟と、2階建ての高密度倉庫棟で構成する。平置き倉庫棟の出荷バースは4カ所で、格納量は7000パレット(1440×1100ミリメートル)。高密度倉庫棟の出荷バースは6カ所で、6段積みラックの高密度保管システム「マジックラック」を採用したのが特長。保管効率を向上させつつ、入出庫と荷そろえの自動化により、保管エリア内でのフォークリフト作業を削減する。
 他にも、物流の生産性向上ではトラック予約受付システムを導入。環境対応では、新センターに年27万キロワットを発電可能な太陽光発電システムを設置し、年間使用量の約40%を賄う。停電時には非常用電源としても活用する。敷地内には、伊藤園が開発した「茶殻配合防音パネル」を国内で初採用した。