• 物流企業

23/06/16

協栄産業、「はこビュン」の多量輸送にAGVトライアル運用

 エレクトロニクス商社の協栄産業(本社・東京、平澤潤社長)は6月16日、JR東日本の新幹線荷物輸送サービス「はこビュン」で、協働運搬ロボットを試験運用した。青森県の新幹線車両基地から荷物の積み込み時、AGV(無人搬送車)や客室輸送専用台車など使用し、今後の実用化に向けた課題を抽出した。

 列車は新青森駅午前9時37分発、午後12時30分大宮駅着の臨時新幹線「はやぶさ72号」。協栄産業は初の試みとして青森県の新幹線車両基地で、新幹線車両への貨物の積み込みにAGVを投入。6~8号車の計3両に鮮魚、スイーツ、生花、電子部品などの約600箱を搭載した。
 

協働運搬ロボット「サウザー」。積載重量や環境に合わせて活用できるラインナップ

 

 トライアル運用したのは、筑波大発のロボットベンチャーDoog(ドーグ)が開発した協働運搬ロボット「THOUZER(サウザー)」。人や台車などへの自動追従機能、反射ラインに沿って自動走行するライントレース機能、周囲の環境を記憶して自動走行するメモリトレース機能を備える。今回は台車をけん引し、ライントレース機能と遠隔操作システムのサウザーリンクス機能による自動走行を実証した。
 同日のはやぶさ72号の1~5号車は通常の旅客発売。TRAIN DESK、グリーン車、グランクラスは営業停止となった。また、輸送貨物のうち、一部商品は盛岡駅で積み込んだ。