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23/01/30

UD×神鋼、加古川製鉄所で大型トラのレベル4自動運転を実証

 UDトラックス(本社・埼玉県上尾市、丸山浩二社長)と神戸製鋼所(同・神戸市、山口貢社長)は昨年8~10月、神戸製鋼所の加古川製鉄所で大型トラック「クオン」を使って「レベル4」自動搬送実験の実証実験を実施した。製造現場のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を後押し、作業効率化や省人化に貢献する。
 特定のエリアで全行程を自動で運転する「レベル4」の自動運転を搭載したクオンのダンプトラックを1台投入。約17トンのスラグ(砂状のセメント原料)を積載し、過酷な環境下でも検知器や自動運転システムなどが正しく作動することを確認した。結果、雨や霧などの悪天候や、水たまりぬかるみや段差などの不整地でも安定した走行を実現した。
 搬送だけでなく、スラグの積み込みや投入口へスラグを入れるまでのオペレーションの自動化も実現。複数の異なる地点への搬送なども問題なく行えた。
 両社は、今回の実証実験で得た知見を活用し、自動運転技術を通した製造現場のDXを推進。生産の効率化や人手不足などの課題解決を目指す。

自動運転に加え、荷物の積み下ろしの自動化も確認した