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23/01/30

日本ポート、神戸魚崎冷蔵倉庫をしゅん工

 上組(本社・神戸市、深井義博社長)の子会社日本ポート産業は昨年12月28日、神戸市に「神戸魚崎冷蔵倉庫」をしゅん工した。乳製品や畜肉などの冷蔵貨物の需要増大に応え、顧客に高品質なサービスを安定的に提供する。

畜肉や乳製品などの高まる輸入冷凍貨物の需要に応える神戸魚崎冷凍庫

 新倉庫の所在地は、神戸市東灘区魚崎浜町16。建築面積は6225平方メートル、鉄骨コンクリート造一部鉄骨造の4階建てで延べ床面積は2万3826平方メートル。収容能力はマイナス25度対応のフローズン級が2万2322トン。マイナス25度~5度対応のチルド&フローズン休が4087トン、マイナス2度~5度対応のチルド球が7320トン、マイナス2度~17度の解凍庫が334トン。垂直搬送機4基、貨物用エレベータ1基を備える。アンモニアと二酸化炭素を冷媒とする自然冷媒ガス方式を採用。太陽光発電を備え、発電量は500キロワット。
 畜肉や乳製品などの輸入冷凍貨物の需要増大を受けて老朽化施設をリニューアルした。日本ポート産業の保管能力は、2020年しゅん工の住吉倉庫と合わせて建て替え前の1・5倍の規模となった。
 上組は、重点戦略の1つに「基幹事業の強化」を掲げている。輸出入に伴う保管事業への投資を強化し、中長期的な事業成長につなげたい考えだ。