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23/01/27

三菱倉庫、医薬品流通の可視化へメディパルと実証

 三菱倉庫(本社・東京、藤倉正夫社長)は医薬品の流通過程の可視化に取り組む。高度な流通管理が求められる保冷医薬品の温度情報について、医療用医薬品卸のメディパルホールディングスとともに実証実験を行う。高品質な医薬品物流サービスの提供を目指す。
 三菱倉庫が開発したブロックチェーン(分散型台帳)のデータプラットフォーム「ML Chain」を活用。医薬品の品質情報の一元管理やトレーサビリティ(追跡可能性)の完全化に向けて、メディパルのALC(医療用医薬品などを扱う高機能物流センター)などの流通体制と連携する。
 メディパルは保冷医薬品の配送の際、温度ロガーを付けた特殊な保冷箱を使用している。今回の実験では、温度ロガーから取得する配送時の温度情報をMLチェーンに送信する仕組みを実証。医薬品のサプライチェーン全体で、品質を担保する流通体制の構築を図る。