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23/01/27

ヤマト運輸、24年に東京・板橋で「クール便」配送拠点を新設

 ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)は新たな保冷輸送ネットワークの構築を進めている。2024年には、大手デベロッパーが東京都板橋区で開発中の物流施設「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」内に、「クール便」の配送拠点を新設する。都内の既存拠点と連携し、都心部を中心に高まり続けるEC(電子商取引)や保冷輸送の需要に応える。

ヤマト運輸が入居予定の「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」(完成予想イメージ)。大規模冷凍冷蔵倉庫に使用可能な倉庫床荷重で、拡大するチルド配送に対応する

 「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」の所在地は板橋区舟渡4ノ3ノ1、日本製鉄の工場跡地。三井不動産と日鉄興和不動産が「街づくり型物流施設」として開発する。敷地面積は約9万3200平方メートル。鉄骨造6階建てで、延べ床面積は都内最大級の約25万6100平方メートル。しゅん工予定は24年9月末。
 都心部の配送ニーズに応える好立地。倉庫の床荷重は大型冷凍冷蔵庫も使用可能な1平方メートルあたり2トンで、大規模なコールドチェーンに対応する。また、倉庫の一部はドローン事業者の研究開発用の賃貸区画として整備する。免震構造。太陽光発電などを導入し、最先端の施設スペックを備える。
 ヤマト運輸は中期経営計画で、EC市場や保冷配送領域の需要拡大に対応し続けるための「ネットワーク・オペレーション構造改革」に取り組んでいる。また、「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」の入居にあたって、板橋区やデベロッパーとともに災害に強い街づくりを進め、地域防災に貢献する。