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23/01/11
三菱重工ら、川崎港に新型タイヤ式門型クレーンを納入
三菱重工(本社・東京、泉沢清次社長)と三菱ロジスネクスト(同・京都府長岡京市、間野裕一社長)は2022年9月、川崎市の川崎港コンテナターミナルに新型タイヤ式門型クレーンを納入した。二酸化炭素(CO2)排出量の少ない新型クレーンの納品を通じ、将来的な炭素循環の実現も視野に、港湾の温室効果ガス排出量の低減に寄与する。
東洋埠頭の発注を受け、「F-ZERO」タイプの初号機2基を納入した。クレーンは、ディーゼル発電機の小型化でエンジンの排気量・出力を抑制。従来のハイブリッド型と同容量の蓄電池も搭載可能。
新型エンジンコントローラーを用いた最適かつ効率的な燃焼抑制で、従来型と比べ約15%の燃料削減とCO2や窒素酸化物(NOx)、黒煙粒子状物質(PM)の排出量を抑える。また、将来的な水素供給インフラ整備の完了に合わせ、ディーゼル発電機から水素燃料電池への換装にも対応。
三菱重工と三菱ロジスネクストでは今後もグループの総合力を生かして、荷役機器の新モデル開発や既存機器の水素燃料電池化などを積極的に推進。港湾物流における最適なソリューションを提供していく考え。