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22/12/26

働きやすい職場認証、国が監査や補助金で優遇するなど取得メリット拡充

 国土交通省は、運送企業などのドライバーの職場環境や労働条件改善の取り組みを見える化する働きやすい職場認証を取得した企業に対するメリットを拡充する。監査などで優遇を図り、企業の取得促進につなげる。
 2023年2月15日まで申請受け付け中の「二つ星」では、日本海事協会による認証後の対面審査を申請企業が希望した場合、死亡事故などと関係なく一定期間ごとに行う監査の対象外とする。来年開始する三つ星でも導入予定だ。認証後の対面審査は現在、日本海事協会が抽出した企業のみに行っている。
 今年度の補正予算2億円分を活用したメリットも設ける。中小運送企業向けのテールゲートリフターなどの導入支援では、申請件数が予算額を超過し抽選となる場合、認証取得企業を優先する。トラック予約受付システム導入や大型免許取得の補助では、認証取得企業を申請対象とする。
 従来の認証取得メリットとしては、ハローワーク(公共職業安定所)の求人票への認証マーク表示の他、一部求人サイトでの認証取得企業の特集ページ掲載、政府労働災害保険の給付額上乗せ補償「労災上乗せ保険」の料金割引、設備改修工事料金割引がある。