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22/12/23

JR貨物、22年ダイヤ改正で積み合わせ貨物を中心に利便性向上

 JR貨物(本社・東京、犬飼新社長)は2023年3月18日、ダイヤ改正を実施する。積み合わせ貨物の輸送サービス拡充や関東-関西・中国間のブロックトレイン(専用列車)の輸送力増強で、利便性向上を図りモーダルシフト需要を取り込む。
 東京ターミナル駅(タ)-吹田タ(大阪市)では、午後10時48分東京タ発と同10時55分吹田タ発の列車で輸送力を12フィートコンテナ換算で5個増強。それぞれ120個に設定する。午後11時46分東京タ発広島タ行きのブロックトレインでは、東京タ→岡山タの輸送力を拡充。従来より同5個増やし30個とし、午後8時23分発広島タ-東京タ行きでは岡山タ→東京タの輸送力を同5個増やし30個にする。
 また、現行午後10時4分発福岡タ→東京タの列車で出発時間を午前0時10分発に繰り下げ所要時間を2時間14分短縮する。
 越谷(埼玉県越谷市)と神戸・姫路を結ぶ「フォワーダーズブロックトレイン」では、午後8時16分越谷タ発姫路貨物駅行きの列車で姫路貨物駅への到着時間を早め所要時間を46分短縮。午後8時26分に百済タ(大阪市)発越谷タ行きの列車で、吹田タを経由する輸送ルートも新設する。新設区間の輸送力は12フィートコンテナ10個分。
 ニーズの高い路線では、輸送力増強を実施。午後10時59分東京タ発大阪タ行きで、12フィートコンテナを同10個増やし80個に増強。午前0時20分発越谷タ→函館貨物駅(北海道)では12フィートコンテナ5個分の輸送力を新設する。また午後8時26分発名古屋タ→八戸貨物駅の列車と午前4時18分発新鶴見信号場(横浜市)→倉賀野駅(群馬県高崎市)を利用し名古屋タ→熊谷タ(埼玉県)直通ルートを新設。12フィートコンテナ10個分の輸送力を増強する。
 設備投資では、機関車やコンテナ、荷役機械を購入。機関車では、高速運行・重けん引用のEF210形式を15両、本線けん引・駅構内入れ替え作業用のDD200型式を3両導入。コンテナ4000個、荷役作業用のトップリフター5台、フォークリフト45台も購入する。