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22/12/21

パナソニックコネクトと横浜市、自動運転向け次世代5G実証へ

パナソニックコネクト(本社・東京、樋口泰行社長)と横浜市は12月19日~23日、自動運転向けの新たな無線通信ネットワーク「Beyond5G」の実証実験を横浜市の臨港パーク周辺で実施している。高速通信規格「5G」の弱点である途切れやすさを、センサーによる感知などで事前に察知し電力効率が良くつながりやすい通信サービスに切り替えることで、エネルギー消費を抑えながら安定的な通信環境の整備につなげる。
障害に強く大容量のデータ転送が可能な「ミリ波無線LAN」を5Gネットワークに導入。ネットワーク全体で3倍以上のエネルギー効率化を見込む。実証時は5GネットワークをWi-Fiで代用。大型車両を停車させて電波がさえぎられる環境を設定。センサーによる感知技術で物体を検知し、電波がさえぎられる範囲を予測し、最適なタイミングで通信をミリ波無線LANから5Gネットワークに切り替える。
5Gネットワークは面的なサービス提供に優れるが、電波の到達範囲が限定的で多数の基地局が必要となり、エネルギー効率に課題があった。一方、ミリ波無線LANは低消費電力で大容量の伝送が可能。ただ、直進性が高いため遮蔽環境での使用は困難で、これまでは主にスポット的なサービスで利用されていた。

臨港パーク管理用通路および周辺スペースに、都市環境を模した走行路と中継伝搬路を設置