- 物流企業
22/12/07
三井倉庫HD、九州-北海道間で海上輸送を90%超利用でMS大賞を受賞
三井倉庫ホールディングス(本社・東京、古賀博文社長)は12月6日、日本物流団体連合会(渡辺健二会長)が主催する「モーダルシフト取り組み優良事業者賞」で大賞を受賞した。博多(福岡県)-敦賀(福井県)航路を活用し、九州から北海道の輸送の90%超を海上輸送にシフトしたことが評価された。
対象となったのは、新規開拓部門として応募した「建設機械の海上輸送へのモーダルシフト」。博多-敦賀-苫小牧(北海道)とRORO船を乗り継いで輸送する仕組みを構築。従来敦賀港まで自走していた建機を、博多-敦賀航路を活用し海上輸送にシフトした。
重量があり背も高く通常のコンテナなどに積載できない建機を、自走させて博多港まで輸送。RORO船に積み込み、敦賀港へ。港内の別のターミナルへ約2・5キロメートルを横持ちし、RORO船に積み込み北海道まで輸送する。建機の種類に応じた貨物固定や荷役の実施、顧客からの輸送オーダー単位の調整協力も同時に行った。
北海道向けの長距離輸送では、二酸化炭素(CO2)削減や建機を扱えるドライバーやトラックが限られる中で、安定輸送の構築が課題となっていた。新方式の構築で、メーカーのニーズに応えた輸送方式を確立した。
年間CO2排出量はトラック輸送と比較して69・7%に当たる56・8トンを削減。ドライバーの運転時間拘束は同76・2%に当たる982時間を削減した。