• 物流企業

22/12/06

鈴与、清水港の農産品取り扱い拡大を後押し

 鈴与(本社・静岡市、鈴木健一郎社長)は12月5日、静岡県の清水港からタイへ向けた静岡県産サツマイモの試験輸出を開始した。物流の側面から、清水港の農産品の取り扱い拡大を後押しする。

 静岡県と日本農業(同・東京、内藤祥平社長)とともに取り組む。静岡県の「山の州産品の清水港輸出拡大事業」で採択された日本農業の農産物輸出業務を受託。清水港に隣接する新興津国際物流センターで、貨物受け入れやコンテナへの積み込み、本船への荷役などを担う。
 試験輸出の貨物は40フィートコンテナ1本で、5日にバン詰めを行った。8日に船積みし、18日にタイのレムチャバン港に到着予定。清水港は新東名高速道路や中部横断自動車道などの高速道路網のアクセスに優れ、2018年には国土交通省から農水産物輸出促進拠点として認定された。静岡県も、冷凍プラグの増設などで同港の機能拡充を図っている。

タイ王国へ輸出される静岡県産サツマイモ

 サツマイモはタイをはじめとする東南アジアで栄養価の高い食品として評価を集め、通年で需要が拡大。農林水産省もサツマイモを輸出重点品目と位置づけ、25年までに28億円の輸出額目標を掲げている。