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22/12/06

センコーGHD、海陸一貫輸送が強みのオーナミを子会社化へ

 センコーグループホールディングス(本社・東京、福田泰久社長)は2023年3月、日立造船の子会社で海陸一貫輸送を強みとするオーナミ(同・大阪市、森本勝一社長)の株式の66・6%を取得する。グループで重量物輸送を手掛ける企業や船舶運航会社と連携した効率的な輸送や、ノウハウの横展開を図り重量物輸送のシェア拡大を図る。
 オーナミは、資本金は5億2500万円。重量物や大型貨物の荷役・保管・輸送・通関などを得意とする。大阪を中心に茨城・滋賀・京都・広島・熊本に拠点を持ち、海陸一貫輸送体制を整えている。また、子会社の大浪陸運とともに日立造船などの大手機械・プラントメーカーや造船会社、鉄鋼メーカーなどと長年取り引きを行ってきた。
 センコーGHDは、子会社のエーラインアマノやUACJ物流などが重量物輸送を展開。またセンコー汽船や日本マリンなどの海運事業を営む会社もグループにある。
 オーナミの子会社化で、往復輸送や積み合わせ輸送などグループネットワークを活用した効率的な輸送を目指す。同時にオーナミが持つ重量物輸送や輸出こん包のノウハウをグループに水平展開することで、グローバルな重量物輸送事業の拡大も図る。また、両社の機工事業が連携し、オーナミの大型構造物や精密機械の輸送・据え付け業務の拡大を目指していく考え。