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22/11/28

HKS、バッテリー交換式EV小型トラックでの配送実証を11月より開始

 自動車関連部品などの設計・開発・製造を行うエッチ・ケー・エス(本社・静岡県富士宮市、水口大輔社長)は11月、バッテリー交換式EV(電気自動車)小型トラックを使った配送実証を開始した。ファミリーマートへの店舗配送を実施。実験を通じてトラックの品質・性能・安全性を確認し、早期実用化を目指す。
 バッテリー交換ステーション=写真①=を設置した埼玉県三郷市のファミリーマート三郷中央定温センターを拠点に、2台のEVトラックで配送する。埼玉県三郷市、八潮市近辺の延べ約80店舗に向けて、おむすびや弁当、サンドイッチなどの商品を1日3便体制で配送を行う。

ファミリーマート三郷中央定温センターのバッテリー交換ステーションとバッテリーパック

 EVトラックは、バッテリーパックを約3分で交換可能。軽油使用の内燃車と比較して、1台当たりの二酸化炭素(CO2)削減量は1年で6・1トンの見込み。また、バッテリー交換ステーションの屋根に設置した太陽光パネルを用い、再生可能エネルギーとの連系についても検証を行う。
 今後HKSは、EVトラック開発を共同で行った、伊藤忠商事、いすゞ自動車、JFEエンジニアリング、ファミリーマートの4社と共に、商用車のEV化を促進することで物流網の脱炭素化へ貢献する。また、脱炭素社会・持続可能な地域社会の実現や、地球環境への負荷軽減を目指す。

バッテリー式EVトラックと太陽光発電でCO2削減を図る