- 行政・業界団体
22/11/21
W連結トラック、拡充路線許可受け付けへ注意は休憩施設ない区間
国土交通省は8日、ダブル連結トラック(フルトレーラー)の対象路線を拡充し、運送企業からの許可申請の受け付けを開始した。通行許可を受ければ、連結全長21メートル以上のダブル連結トラックが約3000キロメートル以上延ばした拡充区間を走行できる。一方、一部エリアは専用駐車ますを現在整備中。ドライバーの休憩をはじめ運行計画で注意が必要になる。
拡充したのは、秋田から鹿児島までの41区間。これまでの約2050キロメートルから約5140キロメートルに延ばし、北陸、四国なども走行可能にした。大都市近郊も走行可能区間を増やし、東京周辺では東京外環自動車道の一部区間や関越自動車道、常磐自動車道を追加。大阪周辺では近畿自動車道や本州四国連絡道路といった区間を加えた。
来春めどに専用ますを整備
対象路線の拡充に合わせ、国交省は改善基準告示を順守できるよう、専用の駐車ますの整備も実施。来年春ごろまでをめどに、通行区間の休憩施設26カ所に新設し、全国121カ所でダブル連結トラックが駐車できる体制を整備する。
専用駐車ますのない区間でも、国から通行許可を受ければ、ダブル連結トラックを運行することができる。国交省は「休憩施設のない区間では(ドライバーの連続運転時間など)運行計画に注意してほしい」とする。
対象路線拡大は、物流企業の要望を踏まえたもの。2019年の本格運用以降、大手を中心にダブル連結トラックの利用が拡大する中、希望経路や発着地、休憩予定箇所などの情報を収集し、高速道路本線が4車線以上あり構造上支障のない区間を検討してきた。