- 船・鉄道
22/11/15
JR西とJR四国、特急列車の貨客混載・相互輸送を実証へ
JR西日本(本社・大阪市、長谷川一明社長)とJR四国(同・香川県高松市、西牧世博社長)は11月17日、特急列車の貨客混載・相互輸送の実証実験を行う。定時性・速達性に優れた鉄道で中国・四国地方の生産者と消費者をつなぎ、地域活性化に取り組む。
特急列車を活用し、愛媛県産のミカンを岡山駅へ、岡山県産のブドウを松山駅へ輸送して販売。県域を超えて、新鮮な果物を消費者に提供する。
愛媛県の宇和島産「早生(わせ)みかん」は、宇和島駅を午前9時55分発の特急「宇和海10号」に積載し、同11時20分に松山駅に到着。午後12時21分発の特急「しおかぜ18号」に積み替え、同3時11分に岡山駅に到着する。駅ナカ店舗の「せとうちCUBE」で販売する。
岡山県産ブドウの「紫苑(しえん)」は、岡山駅を午前11時35分発の特急「しおかぜ9号」に積載し、午後2時13分に松山駅に到着。駅構内店舗「キヨスク松山銘品館」で販売する。
伊予銀行、ジェイアールサービスネット(SN)岡山、四国キヨスクと連携。駅構内の輸送はSN岡山、JR四国、四国キヨスクが担う。また、産地から出発駅までの輸送はヤマト運輸が担う。
JR西日本とJR四国らは実証実験を検証し、さらなる地域産物の相互輸送・相互販売について検討する。