• 物流企業
  • その他

22/11/09

京セラCSとヤマト、石狩市で自動配送ロボット活用の宅配実証実験開始

 京セラコミュニケーションシステム(本社・京都市、黒瀬善仁社長)とヤマト運輸(同・東京、長尾裕社長)は11月8日より、北海道石狩市で無人自動配送ロボットを活用した宅配サービスの実証実験を開始する。人手不足解消に貢献し、「非対面・非接触」での荷物の受け取りなど、多様化するニーズへの対応を目指す。
 実証実験は、石狩市緑苑台東地区の一部エリアで実施。11月下旬までの平日午前9時から午後4時半の時間帯で行う。エリア内の公道を走行し、ルートの総延長は約5キロメートル。走行中に二酸化炭素(CO2)を排出しないバッテリー駆動の配送ロボットを活用する。
 京セラCSは、実証実験に関する企画・管理・調整と、無人自動配送ロボットの開発・運行管理を行う。
 ヤマトは、スタッフが無人自動配送ロボットのロッカーに宅急便を格納。受取人に荷物の配送予定を無料通信アプリ「LINE」で通知する。配送ロボットは、受取人が事前に指定した受け渡し場所に移動。受取人は、配送ロボットのタッチパネルを操作してロッカーから荷物を引き取る。その後配送ロボットは、次の受け渡し場所に移動する。
 実験を通じ、社会実装に向けた技術・運用・事業面の検証を行い、新たな配送サービスの実現と持続可能な地域社会への貢献を目指す。また、地域特性に対応した無人自動配送ロボットの研究・開発を進める。

走行中は遠隔から監視者がモニタリングし、状況に応じて無人自動配送ロボットを遠隔操縦する