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22/10/27

センコーFW、海上輸送の効率化へ新たな貿易実務プラットフォーム

 センコー・フォワーディング(本社・東京、高橋健二社長)は10月、新たな貿易実務プラットフォームを提供開始した。海上運賃入札や船積み手配、進ちょく管理などの煩雑な輸出業務を一元管理。船便の安定的なスペース確保と運賃設定で、海上コンテナ輸送の効率化を目指す。また、業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化で、荷主企業のテレワーク推進を後押しする。
 新プラットフォームは輸出業務にかかわる3つのシステムを統合し、顧客ニーズに合わせて運用。荷主と船会社、センコーFWの3者で輸出業務を一元管理する。
 海上運賃入札システムは、センコーFWがセンコー情報システムと共同開発。入札レーン登録、運賃確認、入札評価、運賃承認、契約番号受信などの機能を提供する。
ブッキング・トレース情報システムは、米トレードテック社のソリューションに独自のカスタマイズを加えた。ブッキング依頼、回答確認、トレース情報確認などの機能を提供する。進ちょく管理システムはバイナル社製で、輸出入書類作成・共有、進ちょく管理などの機能を提供する。
センコーFWは1月から、取引先の大手荷主と協力して限定的に新プラットフォームの運用を開始。システム改良を重ね、今回の新規顧客へのサービス拡大に至った。
海上貿易業務では、膨大な手続きが発生し、荷主の担当者がテレワークできないなどの課題を抱えていた。またコンテナ不足などで、海上運賃が上昇。中小企業では入札にも参加出来ず、適正運賃での輸送が難しい状況が続いている。

貿易実務プラットフォームを導入した業務フロー