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22/10/26

NXHD、中国で珠海市~香港を結ぶ陸上輸送サービスを開始

中国-香港間の輸送ルート。安定したリードタイムを提供できる輸送ルートの確保が急務となっている

 NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、斎藤充社長)は9月1日、中国で広東省珠海市と香港を新ルートで結ぶ陸上輸送サービスを開始した。新型コロナウイルス感染症の影響で混乱する中国内輸送でBCP(事業継続計画)輸送モードとしての利用を見込む。
 珠海市から港珠澳大橋を経由して香港まで陸路で輸送する。毎日1便運行。華南エリアや中国全土から集まった貨物を珠海市にあるNX国際儲運の倉庫に集約。仕分けした上、同市内のクロスドック拠点でダブルライセンストラックへ積み替え。香港空港や指定配達先まで直接陸路で配送する。

 広東省内から香港まで輸送した場合、リードタイムは約2日間。チャーター輸送に加え、小ロット・少量にも対応した混載輸送も行う。香港を基点とする輸出入手配と連携した対応も可能。新サービスの開始で、香港への陸上輸送は東側の深圳市発と西側の珠海市発がそろい、利便性が向上した。
 中国と香港を結ぶ輸送は、深圳市-香港間のクロスボーダートラック輸送が主流。ただ新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、厳しい通行規制が実施され輸送遅延が状態化。中国内輸送だけでなく、国際的なサプライチェーン(供給網)にも大きな影響が出ている。