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22/10/25

国交省、大型車タイヤ装着動画をユーチューブで公開

 国土交通省は14日、動画投稿サイト「ユーチューブ」に、大型車の適切なタイヤ装着と保守管理作業を解説する公式チャンネルを公開した。作業する人がいつでも確認できる環境を整え、車輪脱落事故を防止する。
 動画は約10分。タイヤの脱着作業では、ホイール・ナットのワッシャー(ボルトと締め付け対象の間に入れる部品)が円滑に回転するかを手で回し確認することや、すき間に必ず潤滑剤を塗布することを説明。保守管理作業ではタイヤ脱着後、50~100㌔㍍走行後を目安に、ホイール・ナットを既定のトルクで再度締め付けが必要なことなどを紹介している。
 近年、大型車の車輪脱落事故は増加しており、国交省は2月、事故防止対策を話し合う調査・分析検討会を設置。調査の結果、事故を起こした車両では劣化したホイール・ナットが使われていたり、脱着時にホイール・ナットの清掃、潤滑剤の塗布などが適切に行われていなかったりする状況が明らかになっていた。
 公式チャンネルはユーチューブで検索可能な他、国交省ホームページからもサイトにアクセスできる。同省は「大型車の車輪の脱落は大事故につながりかねない大変危険なもの」とし、動画から適切なタイヤ脱着、保守管理作業の実施を呼び掛けている。 

動画では適切なタイヤ装着と保守管理作業を解説している