セイノーＨＤら、敦賀市でドローン配送サービスを開始

　セイノーホールディングス（本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長）とＫＤＤＩスマートドローン、ネクストデリバリーは10月８日、福井県敦賀市でドローンと陸上輸送を掛け合わせた過疎地向け配送サービスを開始した。市街地と過疎地を結び、オンデマンド配送や宅食などを展開。住民の利便性向上につなげると共に、全国への展開を目指す。

　敦賀市の愛発地区でドローン配送と陸上輸送を融合した「スカイハブ」を活用しサービスを提供する。愛発公民館を配送拠点兼倉庫として購入商品を配送先の「ドローンスタンド」に届けるオンデマンド配送や、希望日時に自宅に届く買物代行・配達代行サービス、出前館による宅食の３つのサービスを行う。
　まず11ある集落の内４地区からスタートし、11月中にすべての集落に拡大。ドローンは、２台からスタートして2023年には５台体制とする。年度内に100日以上の運航と無人地帯での目視外飛行を含むレベル３飛行でのドローン配送実現を目指す。

　敦賀市でのドローン活用は、22年１月と８月に実証実験を経て今回の実用化につながった。実用サービスの提供は、山梨県小菅村、北海道上士幌町に続き、全国で３番目。３社は今後も連携し、ドローン活用の物流サービスを全国に展開していく。