• 物流企業

22/10/11

センコーGHD、輸送効率化へ密閉ボックスで冷蔵品も常温混載

 センコーグループホールディングス(本社・東京、福田泰久社長)は旭化成の「フレッシュロジ密閉ボックス」を活用した冷蔵品の常温混載輸送サービスを提供開始する。高い断熱性と気密性で長時間低温を保持する生鮮品物流ソリューション。常温便一般車両に冷蔵品を混載し、積載・輸送効率の向上に貢献する。
 フレッシュロジ密閉ボックスはあらかじめ冷やされた商品を長時間低温に保ち、常温輸送でも鮮度を保持。蓄冷材の併用でさらに低温保持時間を延長できる。輸送時の冷蔵エネルギーが不要で、温室効果ガス排出量を削減。密閉ボックスによる輸送で匂い移りも防止する。使用後には折りたたんで返送できる。
 また、クラウド型生鮮品物流ソリューション「フレッシュロジシステム」で輸送環境をクラウド上で解析。サービス利用者に鮮度データとして提供。店舗などの鮮度予測や最適在庫管理が可能となる。フードロス削減や輸送の省エネ化を後押しする。
 温度管理を必要とする野菜・果物などの輸送現場では、輸送中の鮮度保持や冷蔵車両・トラックドライバーの手配などが課題。センコーグループは旭化成と連携し、九州-関東間の青果物をターゲットにサービスの提供を開始する。今後はエリア拡大を図り、医療・医薬品などの配送ニーズにも対応する。
 センコーグループは2021年12月から、フレッシュロジボックスを活用した産地直送サービスで、常温軽車両でのラストワンマイル輸送を担ってきた。

「フレッシュロジシステム」による輸送イメージ