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22/10/04

自動点呼、乗務前の導入向け着手

 人の代わりにロボットが点呼を行う自動点呼に関し、国土交通省は10月以降、乗務前点呼の導入に向けて動き出す。まずはドライバーの健康状態の把握手法を調査した上で、来年度上期中に実証実験の検討を始める。
 自動点呼について、国交省は乗務後から条件付きで導入する方針を固めている。12月までに自動点呼に使用する機器の認定制度を創設した上で、早ければ来年1月にも施行する。メーカーの機器認証まで手続きや、運送企業の実施までの要件は今後定める。
 一方、乗務前の自動点呼は運行可否の判断が必要で、「ドライバーの声や表情などから健康状態を判断する人による点呼とは異なる」と国交省。機器がドライバーの健康状態を把握するため、どんな項目が必要になるかや、判断基準を調査し、年度内に有識者検討会で結果を報告する。
 その後、来年度前半に検証項目を審査した上で、乗務前自動点呼の実証実験に向けた検討を開始。国交省は「順調に進めば、来年度中にも実験をしたい」としている。