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22/09/20

佐川・西濃・日本郵便・福通・ヤマト、秩父市山間地域で5社共配を実施

 佐川急便、西濃運輸、日本郵便、福山通運、ヤマト運輸の5社は9月27~29日、埼玉県秩父市大滝地区で共同配送を行う。山間地域での共同配送サービスを確立し、地域支援とも結びつけることで、物流の安定性を実現し、安心して暮らせる地域づくりを進める。
 秩父市生活交通・物流融合推進協議会が主導してプレサービスを行う。佐川、西濃、福通は、大滝地区行きの荷物をヤマト運輸影森営業所に持ち込む。各社の荷物を積んだヤマトのトラックが荒川郵便局で、日本郵便の荷物をピックアップ。大滝地区の配送先に届ける。


 3辺の合計が200センチメートルで重さ30キログラムまでの荷物が対象。保冷・代金引換商品は対象外。ゼンリンが位置情報ビッグデータを使って配送効率性の分析を行う。
 今後、プレサービスの成果を踏まえ、共配のオペレーションやコスト面での課題を抽出。2023年度以降に、地元の物流企業も加えたサービスを構築。地元の物流企業にラストワンマイル配送と高齢者支援の地域の見守り機能を兼ね備えてもらい、新たな物流モデルを構築する。
 将来的には、ゼンリンによる位置情報ビッグデータを管理するデータ基盤や町の活動状況を可視化するダッシュボードシステムを使い、共配の運行管理をシステム化。全国への展開を目指す。