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22/09/20

国交省、河川でドローン物流実験し安全性などを検証

 国土交通省は来年3月まで、全国18カ所の河川でドローン物流の実験を行っている。障害物や落下後のリスクが少ない河川上空で利用を促進できないかを検討する。
 国交省は7~8月、企業、自治体、河川管理者を対象に参加者を募集。ドローン物流のコンサルティングなどを手掛けるトルビズオンや産業用ドローン研究開発のエアロネクストの他、京豊運輸、川端運輸などが選ばれ、北海道や群馬、新潟、佐賀などの河川でドローン物流の実験を行う。
 実験では、事業計画の検討、飛行計画作成、航空法申請手続き、実飛行のいずれかを参加者が共同で行う。同省は目視で行う河川の巡視をドローンに置き換える取り組みも進めており、巡視用ドローンと衝突せず飛行する手法を確認・検討する。
 他にも、催しをはじめとする河川の利用状況や周辺の障害物など、河川管理者と物流企業が共有できる情報があるかや、ドローンポートの建設といった国ができる支援策についても調べていく。
 実験ごとに国との意見交換の場を設け、今年度中に全ての参加者を集めた意見交換会の開催も計画。来年度中には河川での飛行ルールと参加企業への支援策を決定する。