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22/09/17
国交省、W連結トラックの許可範囲を秋にも拡大へ北陸・四国も範囲に
国土交通省は今秋をめどに、W連結トラックの許可区間を拡充する。北陸や新潟、四国、南九州などへと許可範囲を拡大。東京や大阪周辺の許可範囲を拡充し利便性向上を図るなど、物流効率化に寄与したい考えだ。
9月15日に開催された社会資本整備審議会の物流小委員会で、国交省が拡充検討路線案を示した。今秋にも通達を改正した上で、許可申請を受け付ける。その上で、休憩場所となるサービスエリア・パーキングエリアの整備状況を踏まえて、許可を行う方針だ。今回の拡充区間は約3000キロメートル。
拡充後の許可範囲は、十和田インターチェンジ(IC、秋田県鹿角市)から鹿児島IC(鹿児島市)・宮崎IC(宮崎市)までの5140キロメートル。これまで範囲に含まれなかった北陸自動車道や関越自動車道、中央自動車道、神戸淡路鳴門自動車道、瀬戸中央自動車道などの一部区間も許可対象となった。北越地域では、新潟空港IC(新潟市)や黒部IC(富山県黒部市)、四国では高知IC(高知市)、松山IC(松山市)などまで区間が延長される。
東京圏や大阪圏など大都市周辺の走行範囲も拡大。例えば、東京周辺では東京外環自動車道の一部区間や関越自動車道、常磐自動車道などを追加。大阪周辺では、近畿自動車道や本州四国連絡道路といった主要区間を拡充する。
また通行区間の拡充に合わせ、国交省はW連結トラックの優先駐車ますも整備する。今後通行区間を広げた場合、W連結トラックが駐車できない施設もあり、運送企業が改善基準告示を順守できない可能性があるためだ。
国交省は拡充路線でのダブル連結トラックの走行が始まる前に、優先駐車ますを整備し、運送企業が法令を順守できる環境を整える。その後も物流企業のニーズや優先駐車ますの利用状況に応じて順次拡充する。
拡充に先立ち、国交省は物流企業から、希望経路、発着地や休憩予定箇所などの情報を事前に収集。高速道路本線が4車線以上あり、構造上支障のない区間を検討し、新たな拡充区間を選んだ。