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22/09/14

鴻池運輸、医療・ヘルスケア企業のインド進出支援を強化

 鴻池運輸(本社・大阪市、鴻池忠彦社長)は、医療・ヘルスケア分野の日系企業のインド市場進出や販路開拓・拡大に向けた支援を強化する。インドで医療関連サービスを提供するグループ会社カルナメディカルが、現地の医療品・食品の卸売業免許を取得。商流と物流一体で、日系企業を支援する。
 8月26日にインドの保健・家庭福祉省食品安全基準局の食品卸売業免許、同29日にインド・ハリヤナ州の食品・医薬品局の医療品卸売業免許を取得。医薬品・医療機器などの医療品、主に健康食品を扱う食品の卸売事業がインド全土で可能となった。
 今後、医療・ヘルスケア分野の日系メーカー向けに、インド進出に向けた現地調査、日本からインドへの商品輸出、インド国内の物流などを提供。また、サプライチェーン(供給網)全体に関わる一貫サービスを展開する。
 インドでは人口増大などに伴って医療関連の市場が拡大。一方、複雑なサプライチェーンや多様な民族・言語・文化・制度などの特異性が、インド市場で販路拡大を目指す日系企業の大きな課題となっている。
 鴻池運輸は2025年3月まで3カ年の中期経営計画で、インド事業を注力事業の一つに位置づけている。