トヨタＬ＆Ｆ、新型燃料電池フォークリフトを発売

　豊田自動織機（本社・愛知県刈谷市、大西朗社長）トヨタＬ＆Ｆカンパニーは９月13日、新型燃料電池（ＦＣ）フォークリフトを発売した＝写真。ＦＣシステムコストの大幅低減により車両価格を30％抑え、耐久性が２倍に向上。カーボンニュートラル（炭素中立）と水素社会の実現に貢献する。
　まず発売するのは、定格荷重は１・８トンのフォークリフト。充電時間は約３分で、１回の充電ごとに８時間連続稼働が可能な仕様。稼働中は一切の二酸化炭素を排出しない。また、ＡＣ100Ｖコンセントを搭載し、水素１充てん当たり１キロワット×13時間の電力供給が可能だ。
　2020年発売のトヨタ「ＭＩＲＡＩ」のＦＣセルを使用。独自に開発した発電システムによってＦＣセル数を低減しながらも、現行車同等の出力を実現した。また、ＦＣセル以外にもミライとの共用部品を増やすと共に、ＦＣシステム全体の部品点数を削減してコストを大幅低減。ＦＣセルの劣化を抑制する発電制御の採用で、耐久性を現行比で２倍に向上させた。
　標準仕様の希望小売価格は998万円（税別）。環境省や地方自治体の各種補助金にも対応している。製品についての問い合わせはトヨタＬ＆Ｆお客様相談センター。電話０１２０（３５）０２７５まで。対応時間は月曜～金曜日の午前９時から正午。午後１時から５時。